2005年06月07日

【雑談】どうなるんでしょうか?Macの今後

#Mac関連は専門で見てるわけではないので雑談モードです。

ここで改めて言うまでもなく、事前の噂どおりの発表が行われたわけです(参考記事)。
そういった意味では特にサプライズはなかったですね。
どうでも良い話ですが、上の参考記事では「Mac OS Xには秘密の人生がある。」となっているジョブズの発言は、米Cnetの記事では"Mac OS X has been leading a secret double life the past five years."、つまり、「過去5年間OS Xは密かに二重生活を送ってきた」ということで、世間では正妻(PowerPC)とアツアツに見せておいて、裏では愛人(Pentium)との関係を深めていたと言うことですね。あいかわらず、面白い言い回し>ジョブズ

個人的には、せめてAMDにして、Intelとの競争原理を働かせてほしかったですね。

さて、今後はどうなっていくかということですが、結構、アプリケーションの移行は大変でしょうね。
バイト・オーダーの問題もありますし。
また、これで実質上OS 9以前のOSでは新しいハードのサポートはなしということになります(PowerPC搭載機の中古市場が盛り上がる?)

最大の疑問は、Pentium MacがPC互換機的になっていくのか、それとも、Appleの独自性を残していくのか(たとえば、OSの一部ROM化をやってしまうのか)?
Macがハード的にPC互換機と同等になれば、Appleは単にデザインが良いPC互換機ということになってしまいますね(実質上ハード撤退とも言えます)。
まあ、こうなると同一マシン上でデュアルブートもできるし、VMWareでMac OSとWindows同時稼動なんかも可能になって、それはそれで楽しいかもしれません。
元麻布春男さんは取材記事でこのシナリオを予測していて、OSの世界でWindowとダイレクトに競争するこを期待しているようです。
まあ、スティーブ・ジョブズがハードの独自性をなくすような戦略をとるのかは甚だ疑問ですが、長い目で見れば、これがユーザーのためにもAppleのためにも良いかもしれません。

#ぜんぜん話変わりますが、唐沢なをき氏は今頃ネタ考えるのに大変でしょうね。

投稿者 kurikiyo : 10:35 | コメント (7)

2005年05月31日

ハイパースレッディングの意外なメリット

自宅で使ってる自作PCをリニューアルして、CPUをPentium4 3.2(Northwood)にしました。
個人的には初めて使うハイパースレッディング(HT)環境ということになります。

HTの有効性は、並列的に多数のプロセスが動くサーバ環境では明らかですが、クライアント環境ではどんなもんなんだろうと思っていました。
オーサリング系でヘビーな処理をガンガン稼動して、かつソフトもマルチスレッド対応になってる場合は別として、普通のオフィス業務(WordやIE)でHTの効果は、そんなにないだろうなーと思っていたわけです。
確かにプログラム単体での性能という意味では劇的な効果はないんですけど、思わぬメリットがありました。

今までのHTなし環境だと、ウィルススキャンのフルサーチが始まってしまうと、他のプログラムはレスポンスが低下してほとんど動かない状態だったんですが、HTありだと遅いながらも何とか動くんですね。
また、何らかのトラブルでエクスプローラがハングしてしまった時も、タスクマネージャ呼び出して、explorer.exeを殺して再起動するという手順が容易になりました(今までだと、エクスプローラがハングするとCPU使用率が100%になってうんともすんとも言わなくなっていたが、HT環境だとCPU使用率は最大50%にしかならず、スレッドの1個は常に生きています)。

まあ、上記の問題は、仮にHTがないとしてもWindowsのOSとしてのワークロード管理機能で何とかすべき課題(特定のプログラムがリソース食いまくるのを防ぐ仕組みを入れるべき)なんですが、うまく、HTがWindowsの弱点を救ってくれる状態になっているわけです。
マルチコアだとこの効果はもっと劇的でしょうね。

投稿者 kurikiyo : 10:31 | コメント (0)

2005年05月29日

ユーザーインターフェースにおける常識とは?

近所のVodafone Shopでノキアの702NKが新規ゼロ円で売ってたので買ってしまいました。
念のため言っておくと702NKはノキアのグローバルモデルであるNokia 6630をほぼそのまま日本語化した製品で、かなり操作性に癖があると言われてますが、Outlookとの同期機能は非常に魅力的だったので購入に踏み切ったわけです。

さて、操作性ですが、覚悟はしていたもののやはり結構わかりにくいです。
たとえば、キーの操作確認音の消し方ですが、普通の日本の携帯であれば、「音設定」とかいうメニュー項目があってそこで設定できると考えますけど、いくら探してもそういう項目はないんですね。
マニュアルも英文版の直訳のようで非常に不親切で、どこに何が書いてあるかわかっている人でないとどこに何が書いてあるかわからないという構成です。
結局、「702NK 動作確認音 消し方」でgoogleサーチしてわかったのは、ツール→モード→通常モード→カスタマイズとメニューをたどると「キー操作確認音」の設定ができるということでした。
要するにキー確認音は通常モードとかマナーモードとかの各モードに従属しているプロパティであることを前提としたメニュー構成法ですね(これにより、通常モードは確認音なし、外出モードは確認音ありというようにモード別に確認音の設定ができるので便利と言えば便利です)。
言われてしまえばなんてことないんですが、言われるまではわからないユーザーインターフェースです。

これで思い出したのが、愛読しているblogたけくまメモのエントリー「iPod mini 使いづれえ!!」。
iPodほど自然なユーザーインターフェースはないと思うのですが、なんと竹熊先生はクリックホイールの基本操作である指でホイールをさすって回すように動かすというやり方がわからなくて悩んでいたということです。
竹熊先生は自分で何台もPCを自作してますから別にメカ音痴というわけではないですよ。
どうやら、クリックホイールの使い方はマニュアルには書いてなくて、いきなり「クリックホイールを使ってボリュームを調整します」としか書いてないらしいんですね。
「『ホイール』と名前がついていれば、英語圏の人はなんか回すものであることは自明なのであえて書かないのでは?」とコメントで分析している人もいました。

さらに思い出したのが20年ほど前の話なんですけど、国鉄で切符を買うときに用紙に禁煙と喫煙の項目があったので(当時外資系会社に勤めていた)自分は禁煙席を取るために何の疑いもなく禁煙の前にチェックマークを入れて提出したら喫煙席がとられてしまったことがありました。
「あの禁煙席希望と書いたんですけど」と言うと、窓口の人は何の疑いもなく「だってあなた禁煙にバツつけたじゃないですか」と言ったのでした。
今ではGUIも普及してますから、アメリカ流に項目の選択はチェック・マークかバッテンで何の誤解も生じないですが、当時の日本では項目の選択は項目の前に丸を付けるのが常識だったわけです。

テクノロジーのグローバル化が進んでいろんなカルチャーの人が同じ製品を使うようになると、とこういう作り手は当然と思っていても使う側にとってはそうではないというユーザーインターフェース上の問題がますます増えてくるんじゃないでしょうか?

投稿者 kurikiyo : 23:35 | コメント (8)

2005年05月25日

【雑談】Pentium Macかあ

AppleがMacにIntelプロセッサを採用するのではという憶測記事

MacがIntelベースになるという記事って、昔から定期的に出てきている気がします。
株価対策だとかIBMへのけん制だとか言われていますが、どんなもんなんでしょうか?
テクノロジー的に言うと、Pentiumで64ビットがサポートされたこと、IBM PowerPCが発熱上の問題を抱えていること(Pentium-Mに相当するテクノロジーがまだないこと)などから、過去においてよりは可能性は高まっているかと思います。

いっそのことCellにしてしまえばと一瞬思いましたが、メモリ(XDR DRAM)が高価なのでちょっとムリでしょうね。

投稿者 kurikiyo : 10:19 | コメント (2)

2005年05月24日

Googleデスクトップサーチと超整理法

Googleデスクトップサーチ使ってますが、なかなか便利ですね。
特に商売柄、大量のPDF文書やパワーポイントファイルから情報検索するという作業が多いので生産性の向上にはめざましいものがあります。

デスクトップサーチは、今後のホワイトカラーのワークスタイルにおいてかなり大きなインパクトを与えると思っています(スプレッドシート登場時のインパクトに相当すると言ってもよいかもしれません)。
そういえば、Tigerの検索機能は相当に強力だと会社のMac好きの人が言ってました。
ファイルシステムの内部アーキテクチャから検索を考慮して設計されているので使いやすさはWindows環境の比ではないと。
文書検索専用にMac買ってみようかなーなどと思ってみたりします。
(自分は過去にはMacユーザだったのですが、NuBusからPCI移行時に過去の投資がすべて無駄になったのに頭に来て、その後はAppleとは縁を切ってました)。

ところで、デスクトップサーチで思い出すのは有名な野口悠紀雄先生の「超整理法」です。
ご存知とは思いますが、「超整理法」のポイントは、情報を分類しないで単純に時系列にまとめるという点にあります。
情報を無理に分類しようと思っても結局一義的な方法ではかえって混乱しますし、人間の記憶は時系列的な整理に向いてますので、理にかなった方法だとは思うのですが、アナリスト的な仕事だと時系列的な整理だけだとちょっとつらいんですね。
たとえば、「過去1年間におけるxxxに関するすべての発表資料」といったように情報の分類が前提となる検索パターンもあるからです。
ということで今までは「超整理法」方式に完全に移行することは困難だったわけです。
が、デスクトップサーチの登場により、必要に応じて動的に情報を抽出することができるようになったので、「超整理法」的に完全時系列で整理しておいても弊害が少なくなりました。
これはかなり革命的です。

あとは、できればNEAR演算子(複数のキーワードが近くにある場合のみヒットする)がサポートされるとよいのですが、Googleのアーキテクチャ的には難しいんでしょうかね?

もうひとつの悩みは印刷物で配布されるプレゼン資料。
重要なものはスキャンして保存してますが、やはり全文検索できてほしいですね。
将来的に発表資料がXML形式でスキーマ標準化されれば最高なんですが(せめてPDFで配布してくれればまだ良いのですが)。

投稿者 kurikiyo : 10:08 | コメント (0)

2005年05月23日

【雑談】GoogleAdsense狩りに対策はないのか?

いつものぞいている編集家の竹熊健太郎氏(さるマンでおなじみ)のblog(たけくまメモ)の最新エントリーによれば、Googleから「不正アクセスが認められた」ということでGoogle Adsenseの契約破棄通知が来たらしいです。

改めて言うまでもないですけど、Google AdsenseとはWebサイトのコンテンツに応じてGoogleが広告リンクを表示し、クリック数に応じてWebサイトのオーナーに広告料が支払われると言うサービスです。
不正アクセスには、オーナー自身でのクリック、自動クリックツールによる大量クリック等があるようです。
まあ、これは当然の措置なんですが、具体的にどういう不正があったかは守秘事項として教えてくれないらしいんですね。
ちょっとこれは理不尽でしょうね。

そうなってしまうと、気に食わないサイトの広告収入を途絶えさせてしまうために、他人のサイトにわざと自動クリックツールによる大量クリックをして解約破棄させてしまうといういやがらせ行為が成立してしまうわけであって、こういう行為は「GoogleAdsense狩り」と呼ばれているそうです。

何か、ビジネスモデルにおける根本的な抜けと思えますね。
昔書いた、商標権上の問題もクリアーされていないようですし。

投稿者 kurikiyo : 08:56 | コメント (2)

2005年05月20日

【超雑談】ハクキンカイロとか

最近、ちょっと仕事の合間などにフリーWeb百科事典Wikipediaのおまかせ表示(ランダム表示)で表示される項目を読んだりして息抜きしたりしてます。

ちょうど今、「ハクキンカイロ」という項目が表示されました。
白金を触媒にしてベンジンを反応させて熱を出すタイプのカイロであります。
そういうば子供のころ家にありました、こういうの。
最近は見ないけれど、「近年は、ごみ減量などの観点から見直されつつある。」そうです。

燃料から直接エネルギーを出すと言う点では、燃料電池とハクキンカイロ似てますよね。
燃料電池の普及には燃料の流通の問題が大きな課題と言われてますが、いずれは100円ライターみたいな感じでコンビニとかで電池用の燃料が買えるようになるでしょう。
どうせだったら、カイロの燃料とも共用できるようになってると便利かもとかバカなことを考えてしまいました(かたやアルコール、かたやベンジンなんでムリでしょうかね?)

投稿者 kurikiyo : 21:47 | コメント (3)

2005年05月19日

【雑談】次世代ゲーム機のCPUを全部押さえてしまったIBM

次世代ゲーム機のCPUを見てみると、
 ● 任天堂Revolutionは コード名「Broadway」(IBMと共同開発)
 ● マイクロソフトXBox 360はXenon(IBM製、PowerPC互換)
 ● Sony PS3はもちろんCell(IBM、東芝と共同開発)
ということで、IBMが3機種すべてを制覇してしまったと言うことですね!

まあ決して利益率の高いビジネスではないとは思いますが、スケールメリットは大きいですし、プロセッサ・アーキテクチャにおいてインテルの影響力を完全に排除してしまったというのはすごいことだと思います。
今後のコンシューマAV機器の世界をゲーム機が先導していくとするならば、かなり大きな市場の制御権をIBMは得てしまったことになると思います。
元々IBMのテクノロジーOEMビジネスは結構強力だったのですが、底力発揮と言うところでしょう。

投稿者 kurikiyo : 23:34 | コメント (4)

【雑談】ゲーム機が単なるゲーム機でなくなるのはいつのこと?

「ゲーム機、新三国志が幕開け 家庭娯楽端末へ覇権狙う」というasahi.comの記事。
記事の中身はどうってことないのですが、
「新型各機は、~単なる『ゲーム機』から『家庭の娯楽の総合端末』への脱皮をめざすのが特徴だ。」
という表現に引っかかりました。

こういう言い方って、ゲーム機の世代交代があるたびに言われてきてますよね。
ところが実際は、ゲーム機はゲーム機のままというのが現状です。
一応総合端末目指していた(?)PS2にしても最初はDVDプレーヤー代わりにも使ってても、DVDレコーダー買ってからは、結局ゲーム専用機という家庭は多いのではないでしょうか?(我が家はそう)
また、PSXにしても成功したとは言いがたいですし、過去においては「総合マルチメディア機」を目指して悲惨な結果になった3DOなどという黒歴史もありました。

結局、次世代ゲーム機も「画面がものすごくきれいなゲーム機」で終わってしまうのではという予感がします(消費者にとっては、これはこれで必ずしも悪いことではないでしょう)。

自分は、ゲーム機市場ちゃんとウォッチしているわけではないですし、ヘビー・ゲーマーと言うわけでもないので、今回は一消費者としての感覚的な意見です。

投稿者 kurikiyo : 09:25 | コメント (2)

2005年04月22日

【超雑談】堀江社長にしてほしいこと

どこかのblogか週刊誌で見た発言で、「livedoorの堀江社長を突き動かしているものは何か?」という質問に対する答に対して「彼はとにかく既成勢力を破壊したいのだ。かつての学生運動と同じだ。」と述べているものがありました(どうしても出典が思い出せません、最近こればっかりですが。)

最近のごたごたについても賛否両論なわけですが、少なくとも、既得権にあぐらをかいて、企業価値を高める努力が足りない企業は手痛いしっぺ返しを食うという教訓(というか資本主義経済の常識)を世の中に知らしめたという点では意義があったと思います。

とするならば、ぜひ、堀江社長に何とかしてもらいたい既成勢力はJASRACだと思っているわけです。
2001年に著作権等管理事業法という法律が施行され、音楽著作権の管理業務はJASRACの独占ではなくなったのですが、実際にはJASRACの独占と言ってよい状況になっています(Wikipediaの参考エントリー)。
JASRACそのものにも、演歌系の既成勢力が既得権取りすぎ、オペレーションの透明性を欠く等々いろいろ問題はあるようですが、とにかく競争原理が働かないのはまずいでしょう。
JASRACの実質独占が続く限り、日本の音楽ネット配信事業は先行き暗いと思います。

ということで、堀江社長にはJASRACと対等に対抗できるような著作権管理団体をぶち上げてほしいと思ったりするわけであります。

投稿者 kurikiyo : 00:13 | コメント (0)

2005年04月16日

【雑談】Sun社長のblogがやっと見やすくなりました

2月23日付けのエントリーで、Sunの社長兼COOのJonathan Schwartz氏のblogの字が小さくて読みにくい(しかも、サイズがポイントの絶対値で指定されているのでIEでは調節できない)と書きました。
実はその後すぐにSunのWebサイトの問い合わせ先にこの問題を報告していて、「対応を検討する」とのメールをもらっていたのですが、今見るとやっと直してくれたようです。
CSSを一箇所直すだけなのに2ヶ月かかるとは。
まあ、それでもちゃんと対応してくれたのでありがたいことではあります。

投稿者 kurikiyo : 08:01 | コメント (2)

2005年03月10日

【雑談】経営者には自己批判精神が必要

ソニーの経営陣交代の時に、出井元会長が自己の評価について「間違ったことはしてない。環境が厳しかっただけだ」(ちょっとうろ覚え)というような内容のことを話したのにかなりの違和感を持ちました。
明らかに結果が出てないのに「間違ったことはしてない」はないだろうということです。
「ものづくり精神が弱くなったのは私の責任。後任経営陣にこの問題を解決して欲しい。私も応援は惜しまない。」くらいのことを言ってくれれば、高評価だったのですが。

「自分たちは良い製品を出しているのに、売れないのは客が悪い」というのに等しいことを言う経営者がたまにいますが、責任ある立場の人の発言としては一番言ってはいけないことですよね。

それで思い出したのが、サンのスコット・マクニーリの記者会見における「過去のサンの失敗」というスライド。以下のような項目がリストされてました。
386i
Java Station
Open Look
Diba Set Top Box
Cobalt
Java Ring (Java Man)
Sun Write/Paint/Draw
Net Dynamics

記者会見で自社の過去の失敗をリストにして公開できる経営者がどれだけいるでしょうか?

もちろん、自己批判するだけではダメで、それを将来の改善策に結び付けていけなければならないのは当然ですけど、まだまだサンには期待できるのではと思った瞬間でした。

投稿者 kurikiyo : 17:57 | コメント (0)

2005年03月09日

【雑談】Cellプロセッサの先行きは?

今回は、ほとんど他人の受け売りなので雑談モードです。

ソニーの役員交代に関して、多くの人が気になるところがCellプロセッサの先行きだと思います。
何かエントリーを書こうといろいろ考えてましたが、後藤弘茂さんが既に中身の濃い記事を書かれてしまっているのであまり付け加えることはなくなってしまいました。

記事を要約すると、1.Cellプロセッサはテクノロジーとしては健全、2.ソニーはCellへの投資を続けるしかない(やめるには遅すぎ)、3.重要なのはエコシステムという感じでしょうか?

やはり気になるのが3.のエコシステムの構築と言うところで、ソニーが伝統的に苦手としてきた領域ですね。
如何に他社にCellを使ってもらえるようなビジネスモデルを作り出すかが、Cellの成功を決めると言ってよいでしょう(後藤さんによれば、「ソニー社内が最初の敵」ということで、それ以前にソニー社内の他部門に使ってもらうことが最初の関門であろうということですが)。

あくまで仮定の話ではありますが、一応、CellのコアのひとつはPPC互換ということで次世代(次々世代)Macでの採用ということにでもなれば面白そうな気がします(あるblogエントリーでの分析によれば、SIMDの実装が違うので難しそうだということですが、何となくそういう問題はソフトウェア上でどうにでもなりそうな気がしますが、どんなもんなんでしょうか?)

投稿者 kurikiyo : 00:10 | コメント (2)

2005年02月24日

【雑談】おもしろい(ちょっと怖い)トンデモ特許出願

本日も雑談ネタです。

日本国民であれば原則誰でも特許出願はできて、書類が形式的にそろっており、手数料が支払われていれば出願は特許庁に受理されます。
そして、原則、出願日から1年半経過後に特許出願の内容は公開されます。
通常この段階では審査はまだ行われていませんので、世紀の大発明も意味不明のトンデモ発明も同等に公開されることになります。
右のお気に入りリンク集にある特許電子図書館を使えば誰でもこういう特許出願を閲覧することができます。

トンデモ出願の例としては、
公開番号:2001-286199の「顧客に電話をかけて起床してもらうビジネス」という発明(?)ですが、請求項には、
>企業が、顧客の電話・携帯電話・PHSに、電話またはインターネットを利用して顧客にダイヤルすること
>で起床してもらうビジネス。

と書いてあります。うーむ。これは要するにモーニングコールということでは?

公開番号:平11-266597の「宇宙関数」という発明(???)ですが、発明の効果の欄には、
>水星の核となる水素原子の飛び出しに因り、その頃、北に4329kmの所に在ったメキシコ湾から
>噴射が起こりました。その反動が、赤道近くに在ったチベットを浮き上がらせました。極周近くで噴射
>があった為に西東への回転は遠く推定、1日9,375時間です、したがって、現在の自転速度は、
>段々と遅くなっていくことになります。

と書いてあります。ここまで来るとちょっと怖いものがあります

こういうネタはどこで探すのかというと、実はこういう特許出願ばかりを集めたサイトがあるのです。
たまにのぞいてますがかなり楽しめます。

投稿者 kurikiyo : 23:13 | コメント (4)

2005年02月23日

【雑談】blogのアクセシビリティについて

昔からblogは貴重なリサーチのネタとして活用していましたが、自分でblogをやり出してからは、他人のblogも今まで以上に見るようになりました。
そこでひとつ言いたいのは「字が小さすぎるblogが多い」ということです。
字が小さいほうが情報を詰め込めますし、デザイン的にもおしゃれかもしれないですが、自分はそろそろ老眼始まってきてますのでちょっとつらいです。
しかも、多くのblogでは文字サイズを固定ポイントで指定しているためIEのメニューの「文字のサイズ」を変更しても文字は小さいままです(IE以外のブラウザでは固定ポイントで指定した文字のサイズもブラウザのメニューから変更できるので、IEの実装が悪いということもありますが。)
これはアクセシビリティの観点からはちょっと問題ですよね。

以前お勧めして右のリンク欄にも載せているSunのCOO/PresidentのJonathan Schawartz氏のblogも内容はすばらしいのですが、字が小さい(IEメニューで変更できない)のと背景と文字色のコントラストがちょっと不足しているので読みにくいです。
IEのメニューの「ユーザー補助」で文字の色とサイズを強制的に変えることもできるのですが、また元に戻さなければいけなくめんどうです。
結局、画面の内容を1回紙に印刷してから読むという一昔前のOA化についていけないオジサンのようなことをするはめになっています。
Jonathan Schawartz氏のblogにはメールあて先がないので、SunのWebサイトの管理者にでも改善を頼もうかと思ってます。

スタイルシートでfont-size:10ptとかなっているのをfont-size:mediumとかに直すだけのことなんですけどね。

いろいろ調べてみるとblogも含めてWebサイトのアクセシビリティを評価してくれる無料ソフト(富士通製)があることがわかりました。
このblogもチェックしてみましたが、いくつかマイナーな問題があるようですので、また時間がある時に直してみる予定です。

投稿者 kurikiyo : 22:32 | コメント (6)

2005年02月15日

【雑談】コンシューマービジネスのチャンスをどうとらえるか?

HPに限らず、ITベンダーの中でコンシューマー市場におけるビジネスチャンスを真剣に考えていないところはないでしょう。

今後のITの革新の多くが、企業の世界ではなくて、コンシューマーの世界で起きていくであろうというのは多くの識者が予測するところです。
市場成長率で言っても、企業コンピューティング市場で年2桁成長を維持していくのは非常に難しいと言えます(企業のIT投資の総額自体の伸びが年率数パーセントの伸びなのでほぼゼロサムゲームと言えます)が、コンシューマー市場はパイ全体の大きな伸びがまだまだ期待できます。
実際、既に半導体の世界では企業向けの市場よりもコンシューマー向けの市場の方が大きくなっています。

また、価値を生み出す要素であるソフトウェアと(非コモディティの)半導体は数を作れば作るほど安くできますから、コンシューマー市場でデファクト標準を押さえて大量販売できたベンダーは非常においしい思いをできるのは当然です。

ところで、コンシューマ市場向けの半導体というとCellが思い浮かびます。
ちょっと前のコメントで「Cellプロセッサについて分析してほしい」という要望があったと思うんですけど、どんなにがんばっても後藤弘茂さんにはかなわないので、ちょっと躊躇してしまいますね(後藤さん、本当に詳しいです。直接話したことはないのですが、てっきりりエンジニア出身かと思ったらどうもそうではないようですね)。

で、このコンシューマー市場の機会を生かすためにはどうしたら良いかということなんですが、自分でやるという選択肢と、パートナーに任せるというのと大きく2つあります。
システム・ベンダーの中で前者の方向性をとり得るのは日本ベンダーが最右翼でしょう。
そして韓国系ベンダー、HP、(ちょっと微妙ですが)Dellということになると思います。
IBMやSunは前者の方向はとうにあきらめて後者の方向を目指しています。
どちらの選択肢が有利なのかというのは十分検討に値する課題でしょう。
企業系とコンシューマ系をひとつの会社でやることは、基本テクノロジーの共用により相乗効果が得られるというメリットもありますが、特性の異なる市場にひとつの会社で対応することに無理があるとも言えます。

日本ベンダーがコンシューマーと企業コンピューティングの両方を押さえていることで、相乗効果が出ているかというと今のところはちょっと微妙でしょう(ソニーのCellビジネスがをどうなっていくかというのは要注目ですが)。
もし、HPがコンシューマー事業をスピンオフすることになれば、コンシューマーと企業コンピューティングの垂直統合はあまりメリットがないということの証明になってしまうのではと思っています。

このあたりも含めてコンシューマー分野の動向チェックは続けていますので、いつかまとめて書ける時が来るとは思います。

話は全然変わりますが、中村正三郎さんのページによると、
>昨夜の報道ステーションで、フジテレビの日枝会長が、「株でなんでもコントロールできるという考え方はおかしい」なんていってました
ということです。私はこの番組見てないですけど、何かずいぶんな発言だと思いました。そう思うなら株式なんて上場しなければよいですし、株式会社をやめて合資会社にでもしてしまえばよいのです。
たとえて言えば、グローブをつけてボクシングのリングに上がってきて「殴り合いは良くない」と言ってる様なものだと思います。
この危機管理意識の欠如かげんはジャストシステムと似たようなものを感じてしまいます。
(何か反感買いそうな書き方ですが、自分はジャストを揶揄しているのではないですよ。日本有数のオリジナルなイノベーションを成し遂げている企業なのだから、もっと危機意識を持って知財戦略もしっかりして下さいよと言っているのです。)

投稿者 kurikiyo : 22:17 | コメント (0)

2005年02月14日

【雑談】Carly Fiorina解任の件

ちょっと本業が忙しいので、今日・明日は雑談モードです(こいういう時はタイトルに【雑談】と入れることにしました)。

Carly Fiorinaの退任は事実上の解任だったようですね。

Technology Review誌の記事では、「Carlyの退任が発表された時、みんなは喜びに踊った(たとえではなく本当に踊った)」と書かれています。
まあ、彼女のやり方は古き良き"HP Way"とは相容れないのは確かでしょうし、改革を推進するリーダーがみんなから好かれないのは当たり前なんですが(IBMのGersnterも最初は評判悪かったはずです)、こんなに嫌われていたのかというのが正直なところです。
たとえば、"HP Way"を破ってレイオフしたこと等が批判されてますが、古き良き"HP Way"を固守していたら、会社全体が存亡の危機に立たされていたでしょうし。
やはり、Technology Review誌=エンジニアの味方ということで、エンジニア出身でもなく、トップダウンで支配を進めるFoiorina女史はどうしても悪者にされてしまうということでしょうかね。

もうひとつの興味深い記事。
New York Timesの記事です(閲覧には無料の登録が必要。1週間以上前の過去記事閲覧は有料。この記事は2月11日付け、読みたい人は急げ!)。
HPがXeroxやKodakの買収を検討していたという内容です。

ご存知の方も多いと思いますが、HPは利益のほとんどをプリンタビジネス(より正確には、インクカートリッジ販売ビジネス)から得ています。
前にも書いたと思いますが、消耗品ビジネスは利益率高いですし、継続的な収益が期待できるので非常においしいビジネスです。
このビジネスを拡大していくためには買収が手っ取り早いということです。
Fiorina女史がコンシューマビジネスに入れ込んでいたのも、プリンタビジネスへの波及効果を狙ってのものでしょう。

Fiorina女史の退任によって戦略は変わることはないというのがHPの公式見解です。
確かに、エンタープライズ事業(サーバ、ストレージ、サービス)についてはそうだと思っていますが、PCとイメージング事業についてはちょっと微妙だろうと思っています。
買収による拡大を目指す可能性もありますし、逆に分社化してしまう可能性もあると思ってます。
証券アナリストの中には、分社化すべきという声も大きいようです(Compaqの時はあんなに合併した方が良いと言っていたのに)。

どう転んでも、日本HPは、エンタープライズビジネスが中心ですから、日本のユーザーにとっては、それほど大きい影響はないのではと思っています。

投稿者 kurikiyo : 23:28 | コメント (0)

2005年02月12日

【緊急穴埋め企画】Sunを支えるCTO軍団

今週末は、blogのレイアウト変更のためのCSSの勉強で忙しく記事を書いている時間がありませんので、急遽穴埋め用のエントリーです。

SunのアナリストイベントにおけるCTOパネルディスカッションの模様。

RIMG0036.JPG

右端がGreg Papadoupolos氏で、その他は分野別のCTOの方々です。
ちょっと写真がピンボケで申し訳ないですが、なんと言うかみな独特の匂いを持った男たちの集団です。
暗号化アルゴリズムの話を肴に朝まで盛り上がって酒飲んでそうな人たちです(あくまで想像)。
#客席のアナリストからは「Sunにはカルチャーミックスというものはないのか?」と突込みが入っていました(もちろん全員似た雰囲気なのをからかった冗談、Gregは「ギリシャ人もいるし、インド人もいるから十分カルチャーミックスはあるよ」と言ってました)。

Sunの会社としての業績は決して芳しいものではありませんが、R&D投資はあまり削ってません。
Sunが如何にR&Dイノベーション指向の会社であるかという証拠です。
こういう良い意味でのテクノロジーおたく精神こそがSunという会社の原動力なんだと思います。

投稿者 kurikiyo : 15:01 | コメント (0)