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2005年04月15日

RFID:米国の状況も実はまだまだ

前回のエントリーで、米国で着々とRFIDの現実的ソリューションが構築されつつあると書きました。
確かにそうではあるんですが、ケース・スタディの講演を聞いても話の中心となっているのは、タグをどこに貼ると読み取り率が上がるとか、箱の積み方を工夫して読み取り率を99%まで向上したとか(要するに100%にはならない)という話がほとんどでした。

また、「タグやリーダーについてはベンダーの主張(100%読み取り可)は全然あてにならないので、自社の環境で十分なテストをすることが必要」という発言もありました。
たとえば、無線LAN等でも、今ではあまり基本的な接続性を気にする必要はなかったですが、ちょっと前は機器の相性でうまくつながったりつながらなかったりという状況があったと思います。
要するに基本テクノロジーがまだ枯れ切ってないという状況で、現在の無線タグもそれに近い状況ということでしょう。

無線タグについては最先端であるはずのウォルマートの担当者の話ですら、そういう話が中心でした。
ただ1点興味深かったのは、例としてある商品の店内在庫量のグラフを見せてくれたのですが、そのグラフの横軸の単位が日ではなく時間である点でした。
こういうほぼリアルタイムに近い在庫情報を、やはりリアルタイムでサプライヤ側に送っているようです。
元々POS情報はリアルタイムで提供していたわけですが、無線タグによって入庫側の情報もリアルタイム化できたということなんでしょうか?(それとも、今までバーコードでやってたことを無線タグに置き換えただけ?)

本当は、無線タグの情報を既存のアプリケーションとどうつないでいくかとか、無線タグによりどういうビジネス・プロセスの変革があったとかそういう話を聞きたかったのですが、米国でもそのような話ができる状況にまだは未だ至ってないようです。

投稿者 kurikiyo : 2005年04月15日 11:52

コメント

かなり遅くのコメントで失礼します。また、RFIDの開発に従事しているわけでもありません。細かい点について誤認があるかも知れませんが、ご勘弁ください。

RFID、色々と「盛り上がり」を見せているようですが、やはり「バーコードの代替物」の域をでないように思います。

バーコードに対するRFIDの利点は、光学的に走査できない位置に貼り付けても読み取れる(可能性がある)点と、一括して情報を読み取れる点であると思いますが、これ以外の利点は個人的にはあまり見出せません。記憶できるデータ量については二次元バーコードでも十分役に立つはずでしょう(頻繁なデータ書き換えの可能性を考慮しなければ、です)。

RFIDの開発はどちらかと言えばハード先行のような印象を受けます。開発側もユーザも、新たな用途を考え付くまでには至っていないのではないでしょうか。また、あえてRFIDを用いる動機付けも十分与えられていないように見受けられます。適用分野にもよりますが、読み取り率100%を保障できないのであれば、なおさらのように感じます。

CSIRが開発したスーパータグに関する報道が10年ほど前にありましたが、その当時自分の周りでもスーパータグを用いたアプリケーションの検討などがありました。そのころとあまり状況は変わっていないように思います。技術的には進展があったとは思いますが。

投稿者 おさむ : 2005年05月04日 11:26