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2005年03月24日

Sunの仮想敵国と言えば?

ZDNet(現ITMedia)に連載コラムを書いていたころは、Sunのネタがやたら多かったので「Sunびいき」とか「Sun Watcher」とか言われることがありました。
自分としてはまったくそういうつもりはないのですが、コラムを書く分にはSunはネタにしやすいんですね。
やはり、Scott Mcnealy氏を筆頭に、Sun経営陣は意図的に刺激的なことを言う人が多いのが理由です。

少し前までは、Mcnealy氏は自社の戦略の正当性を主張する場合に、Microsoftを仮想敵国として使うことが多かったのはご存知と思います。
「これは、SunとMicrosoftの戦いではない人民とMicrosoftの戦いだ("people vs Microsoft")」などという言い回しがよく聞かれてました。
ところが、昨年の春、SunとMicrosoftはJava関連の訴訟の和解、クロスライセンス等々で協力関係を強めていくことになったので、状況は大きく変わってしまいました。
今、SunがMicrosoftを仮想敵国として使うのは、おそらくオープン・ソースの優位性を語るときに、クローズドなソフトウェアの代表としてWindowsを挙げる場合くらいでしょう(さすがに、Sunにとっての超重要パートナーであるOracleをオープンソースの敵としてダシに使うわけにはいかないでしょうから)。

で、ちょっと前にMcnealy氏のスピーチを聞いたときには、"people vs IBM Global Service"という表現を頻繁に使ったのでちょっとびっくりしてしまいました。
特に最近になり、Sunはサービス・プロバイダー・モデル(ユーティリティ・モデルと言った方がわかりやすいでしょうか)を強力に推進しています。
ユーザーが個別に独自システムを作るのではなく、サービス・プロバイダーが提供する標準的なコンピューティング・サービスを使うようにしましょうということです(そして、Sunはサービス・プロバイダーに対してサーバを売ることで収益を上げるということです)。
こういうパラダイムシフトが起きてるのは確かだと思いますが、それを普通に「ユーティリティ・コンピューティングの普及」と言わないで、「人民対IBMグローバルサービス」と言ってしまうのがSun流(というかMcnealy流)なんですよねー。
確かに、IBM Global Serviceは「ユーザーが個別に独自システムを作る」ことのお手伝いが主要な事業なのですが、もちろんユーティリティ・コンピューティング的なこともやってるわけなので、IGSを仮想敵国にするというのは必ずしも正確とは言えないのですが、やはりSunはとにかくインパクト優先ということでしょう。

投稿者 kurikiyo : 2005年03月24日 22:35

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