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2005年02月15日

【雑談】コンシューマービジネスのチャンスをどうとらえるか?

HPに限らず、ITベンダーの中でコンシューマー市場におけるビジネスチャンスを真剣に考えていないところはないでしょう。

今後のITの革新の多くが、企業の世界ではなくて、コンシューマーの世界で起きていくであろうというのは多くの識者が予測するところです。
市場成長率で言っても、企業コンピューティング市場で年2桁成長を維持していくのは非常に難しいと言えます(企業のIT投資の総額自体の伸びが年率数パーセントの伸びなのでほぼゼロサムゲームと言えます)が、コンシューマー市場はパイ全体の大きな伸びがまだまだ期待できます。
実際、既に半導体の世界では企業向けの市場よりもコンシューマー向けの市場の方が大きくなっています。

また、価値を生み出す要素であるソフトウェアと(非コモディティの)半導体は数を作れば作るほど安くできますから、コンシューマー市場でデファクト標準を押さえて大量販売できたベンダーは非常においしい思いをできるのは当然です。

ところで、コンシューマ市場向けの半導体というとCellが思い浮かびます。
ちょっと前のコメントで「Cellプロセッサについて分析してほしい」という要望があったと思うんですけど、どんなにがんばっても後藤弘茂さんにはかなわないので、ちょっと躊躇してしまいますね(後藤さん、本当に詳しいです。直接話したことはないのですが、てっきりりエンジニア出身かと思ったらどうもそうではないようですね)。

で、このコンシューマー市場の機会を生かすためにはどうしたら良いかということなんですが、自分でやるという選択肢と、パートナーに任せるというのと大きく2つあります。
システム・ベンダーの中で前者の方向性をとり得るのは日本ベンダーが最右翼でしょう。
そして韓国系ベンダー、HP、(ちょっと微妙ですが)Dellということになると思います。
IBMやSunは前者の方向はとうにあきらめて後者の方向を目指しています。
どちらの選択肢が有利なのかというのは十分検討に値する課題でしょう。
企業系とコンシューマ系をひとつの会社でやることは、基本テクノロジーの共用により相乗効果が得られるというメリットもありますが、特性の異なる市場にひとつの会社で対応することに無理があるとも言えます。

日本ベンダーがコンシューマーと企業コンピューティングの両方を押さえていることで、相乗効果が出ているかというと今のところはちょっと微妙でしょう(ソニーのCellビジネスがをどうなっていくかというのは要注目ですが)。
もし、HPがコンシューマー事業をスピンオフすることになれば、コンシューマーと企業コンピューティングの垂直統合はあまりメリットがないということの証明になってしまうのではと思っています。

このあたりも含めてコンシューマー分野の動向チェックは続けていますので、いつかまとめて書ける時が来るとは思います。

話は全然変わりますが、中村正三郎さんのページによると、
>昨夜の報道ステーションで、フジテレビの日枝会長が、「株でなんでもコントロールできるという考え方はおかしい」なんていってました
ということです。私はこの番組見てないですけど、何かずいぶんな発言だと思いました。そう思うなら株式なんて上場しなければよいですし、株式会社をやめて合資会社にでもしてしまえばよいのです。
たとえて言えば、グローブをつけてボクシングのリングに上がってきて「殴り合いは良くない」と言ってる様なものだと思います。
この危機管理意識の欠如かげんはジャストシステムと似たようなものを感じてしまいます。
(何か反感買いそうな書き方ですが、自分はジャストを揶揄しているのではないですよ。日本有数のオリジナルなイノベーションを成し遂げている企業なのだから、もっと危機意識を持って知財戦略もしっかりして下さいよと言っているのです。)

投稿者 kurikiyo : 2005年02月15日 22:17

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