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2005年02月04日

ジャストシステムさんしっかりして下さいよ

松下訴訟に関するジャストシステム側の記者会見の記事ですが、
正直、「ジャストシステムさん、もう少し勉強してくださいよ」と思いました。

以下、記事から引用したジャストの法務担当理事の発言と
それに対する私のコメントです。

>「今回の判決が通るのであれば、Windowsの機能自体が松下電器
>の特許に抵触していることになり、全世界で利用しているWindows
>に問題がおよぶことになる」

以前のエントリーにも書きましたけど、これは全然抗弁になってません。
松下の特許がきわめて強力(な可能性がある)と言っているだけです。

>「昨年後半に、別のソフトだが同じ機能を巡った裁判で、松下電器に
>勝訴しており、松下電器は控訴していない。その時とヘルプの表示
>で異なるのは、ヘルプを示す記号に、マウスのイラストを加えた点だけ。
>なぜそれだけで特許権侵害になるのか分からない」

確かに技術者の常識としてはおかしいかもしれませんが、そう裁判所が
認定したおかげで昨年の訴訟ではジャスト勝訴の確定判決が出たわけ
ですから、それを蒸し返すのはまずいと思います(先の訴訟では自分を
救ってくれた判断を、今度はそれはおかしいと主張しているわけなので)。

>「松下電器の特許は、ワープロ専用機に対して出願したもの。パソコン用
>ソフトに、専用機の特許が適用されるのは認められない」

これは技術者の発想であって法律的な発想ではないですね。松下特許の
請求項に構成要素としてワープロ専用機という要素が入ってなければ、
ワープロ専用機であるかパソコンソフトであるかは特許権の効力には
関係ありません。

ということで、(少なくとも記事から判断する限り)ジャスト側の主張は
特許係争においては全く的外れと言えます。
ジャストが主張すべきことは「松下の特許は出願時点(1988年)当時の
技術者であればすぐ思いついたことなので特許性がない」ということです。
要するに進歩性を否定するということですね。

#初代Macのデビューが1984年ですから、進歩性否定できそうな気は
#するんですけどね。このころはWebがなかったので、証拠探しは
#非常に大変でしょうけど。

正直言って、大変失礼ですが、ジャストシステムはソフトウェア特許に強い
弁護士さんと弁理士を雇うべきだと思いました。

何なら私がお手伝いしてもよいですが、というのは半分冗談として、
ちょっと前のカシオ-ソーテック事件で、
「コマンドで複数のウィンドウを整列させる」というカシオの特許を、
Mac用の大昔のワープロソフトのMacWorldで配布されたマニュアルを探してきて
つぶした弁護士・弁理士さんにお願いしてはどうでしょうかと思ったりします
(この事件について昔書いたコラムです)。

投稿者 kurikiyo : 2005年02月04日 04:56

コメント

「一太郎」判決の衝撃
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0502/02/news080_2.html

に過去の資料をつかって容易に思いつく技術だと主張したとありますが、これでは不十分なんでしょうか。

投稿者 半日庵 : 2005年02月07日 12:40

ここで私が言っているのは裁判中での主張の話では
なく、記者会見における「法務担当理事」の話としては
ちょっとまずいのではということです。

裁判中でのジャストの主張については2月7日のエントリー
を見てください。

投稿者 kurikiyo : 2005年02月07日 13:47

旧マックユーザーですが、確かMacWorldではなくてMacWordだったかと思います。使い勝手は悪かったですが、ファイルサイズがむちゃくちゃ軽いのが魅力でした(Wordなら50~60kbくらいの文書が10kb程度でした)。

投稿者 たろ : 2005年04月19日 22:15

>>たろさん
文章の意味は「MacのイベントであるMacWorldで配布されたワープロソフト(名称忘れた)のマニュアルを,,」という意味です。ちょっとわかりにくい文章でしたね。,

投稿者 栗原 潔 : 2005年04月20日 00:50