« Sunの特許問題続報 | メイン | ユーザーインターフェースを特許にしちゃっていいの? »
2005年02月01日
コメントしにくい一太郎特許問題
「ジャスト『一太郎』の販売中止を命じる 松下アイコン訴訟で判決」という
ちょっと衝撃のニュース
地裁判決ですし、仮処分も出てないですし、ジャストは確実に控訴する
でしょうから、今すぐに一太郎や花子が販売停止や回収になることはない
でしょうがこれらの製品のユーザーにとっては気が気ではないでしょう。
この訴訟の元になった松下電器の特許は簡単に言うと、
「ヘルプアイコンを押した直後に別のアイコンを押すと、(そのアイコンの
機能が実行されるのではなく)そのアイコンのヘルプ情報が表示される」
と言うもの。要するに、WordやPowerpointにある?アイコンの機能ですね。
#と思って、今、Word 2003の画面を確認すると?アイコンがない?!
#ひょっとしてこの特許に抵触するということで、削除されたのでしょうか?
この特許には、去年実はもう1つの訴訟があって、「ジャストホーム2
家計簿パック」というソフトに関するもの(被告はジャストではなく、この
ソフトをプリインストールしていたソーテック)。この時は?は、図形では
なく文字なのでアイコンではないというかなり強引な理屈で松下側が
敗訴しました。
その後、松下はジャスト側に(おそらくは、一太郎と花子についての)
ライセンス交渉をしていたが決裂したので、再度訴えて勝訴したという
ことのようです。おそらく「文字だからアイコンではない」という理屈が
通用しない画面設計だったんでしょうね(一太郎も花子もここ10年以上
触ったことがないので確信は持てませんが)。
法律論はさておき、かなり納得がいかない人が多いのではないでしょうか?
松下特許の有効性ですが、1989年の出願なので微妙なところですね。
Windows 3.1の出荷開始が1992年なので、1989年当時、自明であったと
までは言えないでしょう。
ジャストについて言えば、ちょっと脇が甘かったのではという気がします。
和解するなり、画面のデザインちょっと変えるなりで対応できたと思うのですが。
やはり、2004年度特許成立件数世界第2位の松下電器知財部とまっこうから
戦うのはちょっと無謀だったのではないでしょうか?
#今回の内容、限られた情報と時間で書きましたので、事実誤認があるかも
#しれません。後になって修正する可能性もあることをお断りしておきます。
投稿者 kurikiyo : 2005年02月01日 18:06