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2005年01月22日
置き薬商売はアコギなのか?
2005/1/18の記事にトラックバックいただきました。
メインフレームが「汎用機ベンダーの過去の行状が余りに問題多いので、こういう報道になるのではないでしょうか」というご指摘です。
確かにメインフレームが売り手市場だったころは、ユーザーの不満は大きかったでしょうね。
自分もそれは否定しません。
なので、「問題提起としては正しい」と書いてます。
不満なのはNHKの報道姿勢がちょっとアンフェアーなのと、視聴者に特定のイメージを植えつけようと言う姿勢が見られたということです。
別にメインフレーマの肩を持ってるわけではないですよ。
ところで、本題ですが、清貧生活さんが、
>昔、或汎用機メーカーが顧客に対し「貴所の計算機の処理能力を2倍に
>アップします」というサービスを宣伝>したので、何をするか見ていたら、
>既設計算機から、>とある部品を取り外しただけ、という事がありました。
>こういう事をしているから、汎用機は不透明だと言われるのです。
と指摘されてます。
たぶん、デチューンしたモデル(チューンモデルの逆、わざと性能を落としたモデル)を元に戻したと言うことでしょうね。メインフレームの世界では普通です。
マイクロコードに空ループを入れてわざと性能を落とすこともあります。
この時はパーツを入れ替えなくても、空ループをはずしたコードをロードするだけで性能が上がります。
私も直接は知らない大昔の話ですが、機械式のラインプリンタで歯車を1個取り替えるだけで高速モデルにアップグレードできる仕組みになっていたこともあったらしいです。
ユーザーの立場から見ると、ハードは同じなんだから最初から最高の性能を発揮できるようにしといてくれよと思うのが当然かもしれません。
しかし、こういうことをやっているのはメインフレームの世界だけではありません。
Unixサーバの世界でも最大構成で納品しておき、一部のプロセッサだけをオンライン(使用可能な)設定にしておいて、ユーザーからアップグレードの要求があった時はコマンド投入だけでプロセッサ数を増やせる(増やした時点から追加料金が発生する)という売り方があります。
キャパシティオンデマンド(CoD)とかユーティリティ・プライシングとか呼ばれる方式です。
これも、「最大構成のマシンを納品してるんだったら、ユーザーが何しようと勝手だろう。最大構成で使わせろ。」と思えるかもしれませんが、「ベンダーはハードを売っているわけではなく、ハード上で稼動するシステムが提供する価値を売っているので、物が同じでも性能によって価格が上下するのは当然」という
ロジックも成り立ちます。
また、ユーザーにとってみれば使った資源の分だけ金を払えばよいので余裕をもたせて過剰なアップグレードをする必要もないですし、パーツの納品が必要ないですから、必要なときに迅速にアップグレードできるというメリットもあります。
「置いとくだけでは料金は発生しない、使った分だけ払う」という発想は富山の置き薬にたとえることができるでしょう。
気分的に納得できない人がいるのは当然と思うのですが、ビジネスのやり方としてはそんなにアコギではないと思います。
投稿者 kurikiyo : 2005年01月22日 11:07