« メインフレームも捨てたものではない+OOPの適用性? | メイン | 置き薬商売はアコギなのか? »
2005年01月18日
汎用機ベンダーを悪者扱いのNHKクローズアップ現代
先ほど見たNHKクローズアップ現代、「地方自治体 対 ITゼネコン」というタイトルで、富士通、日立、NECというメインフレームベンダーが独占している地方自治体の市場でオープン化の動きがというお話でした。
ITゼネコンとはシステムのインフラ提供、運用、開発まで特定のメインフレームベンダーが独占しており競争入札が機能しておらず、自治体側が法外な値段を払わされているという状況を表したもの。
確かにこういう状況は、ベンダーの立場から言えばなんともおいしいビジネスなですが、IT産業全体、さらには、日本経済全体の観点からは決して望ましいものではありません。
どんどん競争入札を取り入れて、オープンな市場を作っていく必要があることには異論がありません。
ただ、番組の構成上、汎用機(メインフレーム)にすると)プログラムのソースコードが公開されず自由競争ができないので高くなる、一方、オープン系サーバにすると(開発業者の)競争入札ができて安い
みたいな単純化されすぎたロジックになっていたのは気になりました。
アプリケーションの仕様を公開するかどうかは、開発請負の契約の問題であって、汎用機かオープン系かの話ではないですよね。
汎用機でも仕様を公開して追加開発部分を競争入札することはできます。
オープンシステムでもたとえばJavaのクラスライブラリの仕様が非公開だったら追加開発分の競争入札は不可能に近いでしょう。
また、汎用機でも1円入札とまではいかないにせよ、買うときに思い切り値切っておいて、ベンダー側が運用や保守で回収しようとすると文句を言うという可能性もなきにしもあらずです(番組では買ったときの値段についてはまったく触れてません。)
あと、スタジオには汎用機の例としてかなり大型のマシンとサーバの例としてラックマウントサーバの1台が並べて置かれていました。
何の説明もなく見た人は、「汎用機というのは同じ性能でも馬鹿でかいものだなー」という印象を持ったことでしょう。
さらに、NHK的にありなのでしょうか?
NECの汎用機からサンのサーバへ(開発はSAMSUNG)移行した佐賀市の例を思いっきりメーカー名を放送していました。
宣伝になる場合は企業名いっさい出せないんじゃなかったんでしたっけ?
#「マツケンサンバ」ですら、固有名詞が入ってるのでだめという説もあったくらい
#ですし(プレイバックパート2の歌詞の「真っ赤なポルシェ」が「真っ赤な車」に
#差し替えられたのは有名ですよね)。
問題提起としては正しいですし、コメンテータの安延申さん(MITI出身、現スタンフォード日本センター理事)のコメントが非常に適切かつわかりやすかったのは良かったですが、NHKなんだから報道の公正さという点でもう少し気をつけてほしかったという気がします。
特に、NECのオープン系を推進している部隊の人は一言言いたいでのはないでしょうか?
(この番組だけ見ると、NECというのは高い値段でメインフレームを売っているだけの会社に見えてしまいそうです。)
投稿者 kurikiyo : 2005年01月18日 20:38