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2005年01月29日

HPのパパラッチ防止の特許とは?

「HP、パパラッチ対策技術を特許申請」という記事を見たので、米国の特許公報にあたってみました。

カメラに撮られたくない人がある装置を持っているとその装置からデジカメにその人の顔のイメージ情報を送信し、デジカメ側では撮った画像とマッチングし、その人の顔をぼかすという「発明」です。

読んでみると「なーんだ」という感じです。願書にはこういう基本的なアイデアだけで、特に具体的な実装方式が書いてあるわけではありません。

以前、ソフトウェア特許のセミナーに行った時に、「ソフトウェアの世界ではやろうと思えば何でもできるんだから特許は思いついたもの勝ち」という話を聞きましたが、こういうことだったのかと思いました。

特許出願がちゃんと特許査定を受けるためには新規性とか進歩性の要件に加えて実現可能性というのがあります(実現できないアイデアを特許で保護しても意味がないのでこれは当たり前ですね)。
昔からある機械や装置に基づいた特許ではおおよその実現可能性の見当が付きます。
「紫外線の悪影響を防ぐために、地球全体を紫外線吸収フィルムで覆う方法」というのは、現実的に実現不可能なので特許査定されないというのは、特許法の教科書に載っている基本的な例です。
また、化学物質による特許であれば、ちゃんと製法が記載されており、現実に生産できることが特許の前提となります。

この特許は出願されただけで特許査定されたものではないですし、20年後には(注:特許権の存続期間は出願から20年後まで)実現できないとは言えないわけですがちょっと理不尽なものを感じてしまいました。

この特許では写真を撮られたくない人が自分の顔のイメージを内蔵した装置を携帯することになっていますが、この部分を改良した特許として、脳波を検知して写真を撮られないようにした改良特許でも試しに出願してみたらどうなるのかなーなどと思ったりしてます。

投稿者 kurikiyo : 2005年01月29日 11:55

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