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2005年01月23日
商標権問題はGoogleの最大の誤算?
Googleが最初に世の中に登場したとき、テクノロジーとしてはすばらしいと思いましたが、その無骨なWebサイトから、これをどうやって商売にするんだろうかと思っていました。
で言うまでもなく、検索キーワードに基づいたダイナミックな広告表示がGoogleの切り札だったわけで、それが同社の劇的に成功したIPOとその後の好業績へと結びついてきたわけです。
順風満帆かに見えたGoogleですが、ここで、商標権という思わぬ伏兵が登場してきました。
商標権とはごく簡単に言うとトレードマークを自社の製品やサービスに独占的に使用できる(他者の使用を禁止できる)権利と言うことです。
ここで、「使用」とはそのトレードマークを付けた商品を作ったり売ったりすることはもちろんとして、そのトレードマークを使って広告をすることも含む点に注意が必要です。
たとえば、ルイヴィトン以外の会社が作ったバッグにルイヴィトンのトレードマークをつけて売ると、ルイヴィトン社に訴えられる可能性があるのは当然ですが、「ルイヴィトンが似合う方に」と言って自社のバッグを宣伝しても同じく訴えられる可能性があります。
「誰もうちのバッグがルイヴィトン製だなんて言ってないよ」と主張しても通らない可能性大です。
どうしてかというと、こういう行為はルイヴィトンという商標に長年にわたって蓄えてられてきた信用にただ乗りする行為とみなされるからです。
前置きが長くなりましたが、Googleがフランスでホテルチェーンとの訴訟に敗れた(まだ、確定ではないですが)という記事(翻訳版)です。
メリディアンホテル(日本でもお台場等にありますね)が、自社の商標をGoogleのキーワード広告に使ってはならないと訴えた事件です。
たとえば、メリディアン(とフランス語で)入力したときに、格安ホテルチェーンの広告が表示されたとしたならば、メリディアン側としては困りますよね。
で、商標権に基づきGoogleを提訴したわけです。
同様の訴訟で米国ではGoogle側が勝訴しています(Googleは場所を提供しているだけなので、商標権の問題は権利者と広告主の間で解決すべき問題と言うロジックだと思います。)
しかし、フランスで表示してはいけないと言われても、国別に表示を制御することは事実上困難ですから、結局、世界的に表示できないことになってしまいます。
Google的にはかなり厳しいと言えます。
今後、同様の訴訟が頻発する可能性があり、いちいちこのキーワードは商標かどうかをチェックしなければならないとなると、コストもかかりますし、キーワード広告の最大の価値である手軽さが相殺されてしまいます。
キーワードベースの広告表示、全世界に向けての広告発信等々はどの国の商標法ももともと想定してない概念ですから、しばらくはひと悶着あるだろうと思っています。
投稿者 kurikiyo : 2005年01月23日 00:31