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2004年12月06日
孫正義のIP電話特許
『BBフォンの「NTTう回」機能,孫社長による特許出願が判明』
という日経コミュニケーションの記事がITProに出てました。
特許電子図書館のサイトでこの特許出願の内容が無料で見れます。
直リンクは貼れないようなので、
1)トップページで「特許・実用新案公報DB」のリンクをクリック
2)文献種別にA(特許公報)、文献番号に2004-289486、PDF表示を選択して、
文献番号照会をクリックする
と問題の特許出願の中身を見ることができます。
興味深いのは、発明者が孫さん自身になっていること。
(PDF最終ページに移動するとわかります。しかしこのサイトひどいUIですね。)
冒頭の記事の書き方だと孫さん自身が出願したかのように見えますが、
これは間違いで出願人はソフトバンクBB。
日本の特許法では発明者と出願人は別であっても良いことになって
います(特に、職務発明の場合は発明者が会社に特許を受ける権利を
譲渡して、会社が出願する(特許登録されると会社が特許権者になる)
のが普通。例の青色発光ダイオードの時もちょっと問題になった話です。)
この記者の人は、たぶんこの辺が理解できてなかったのかも。
記事中にも書いてあるように、特許出願をしただけでは実質的に何の権利
も生じません。特許庁の特許査定を受けて設定登録されたものだけが、
他者に対して権利行使できる特許発明となるわけです。
設定登録後に特許発明を無効にすることもできるんですが、お金も
時間もかかるので大変です。競合他社にとって一番望ましいのは、
最初から特許査定されないようにすることです。
そのために、こんな発明は新規性も進歩性もなくて特許査定に値しない
と思う人は誰でも特許庁に対して情報提供できるようになっています
(情報提供制度)。
自分は通信系はあまり強くなくてよくわかりませんが、なんとなく、
この特許出願、新規性がない(出願日前にあった技術と実質同じ)
のように思えるのですけどね。
通信系専門の方、特許庁への情報提供にチャレンジしてみてはいかが
でしょうか(もちろん、文書(論文、雑誌記事、製品マニュアル等)による
証拠は必要ですが)。
投稿者 kurikiyo : 2004年12月06日 22:30