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2004年11月15日
見える価値、見えない技術
先の投稿にもあったユビキタス・パネルで、日立の永倉正洋さんのクロージングでの
コメントが大変印象深かったのでここでご紹介します。
「ベンダーとして目指すのは『見える価値、見えない技術』である」
というコメントです。
非常に鋭いお言葉ではあります。
顧客や利用者にとっては、テクノロジーが提供する価値が重要なのであって、
テクノロジーそのものが重要なのではない。
逆に、テクノロジーが見えない存在になって、それを意識せずに使えるよう
になって初めてそのテクノロジーは成熟したものと言えるということでしょう。
そういえば、私が以前翻訳した
『MITコンピュータサイエンス・ラボ所長ダートウゾス教授のIT学講義』でも、
「情報革命が真に完了するのは世の中の人からコンピュータが見えなくなった時」と
書かれています。
(ところで、この本、とんでもない邦題を付けられてしまいましたが、原題は
"Unfinished Revolution"。MITの研究成果に基づき情報革命の将来を見通すシリアスな本です。
邦題を見てお気軽なIT入門書だと思って買った人はさぞビックリしたことでしょう。)
ところで、ドットコムバブル崩壊の最大の原因は、多くの人が、永倉さんの指摘とは
まったく逆の「見えない価値、見えない技術」を追求してきたこと
にあるのではなどと思ったりもします。
投稿者 kurikiyo : 2004年11月15日 18:36